

〔10号〕腐食に強いステンレス
・・・鋼の表面にクロムの酸化皮膜が生じ腐食を守ってくれる・・・
ステンレス鋼の大気中や淡水中での腐食は、炭素鋼と比べると数千分の1という位少ないそうです。だからといって、ステンレス鋼なら、どんな腐食環境に対しても強いだろうと考えると、とんだ失敗を起こすことになります。
ステンレス鋼の代表選手は、クロム(Cr)18%・ニッケル(Ni)8%を含有した、18−8ステンレス鋼(SUS304)です。この鋼にクロムを添加すると、次第に耐食性を増し、13%も添加すると殆ど大気中では腐食しなくなります。
なぜ腐食しないかというと、クロムの添加により、鋼の表面にクロムの酸化皮膜が生じ、これが素地の腐食を守ってくれるからです。簡単にいうと、酸化皮膜という自衛隊が守ってくれるのです。この自衛隊をさらに強くするのがニッケルです。
しかし、この自衛隊、硝酸のような酸素を発生する溶液と戦うと、ますます酸化して強くなるが、酸素を含まない硫酸や塩酸に対しては、からっきし弱いのです。
温泉の成分には硫酸分や塩分を含んだものが多く、したがって、温泉の給泉パイプには、ステンレス管は使用していません。
ばねもしっかり注意しなければならないのです。
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