

〔36号〕遅れ破壊にご用心
遅れ破壊というのは、静的荷重下である時間経過したのち、外見上はほとんど塑性変形をともなっていないのに、突然脆性的に破壊することを言います。
引張強さ1300N/mm2以上の強力鋼に多く発生し、腐食性の雰囲気は遅れ破壊を促進させます。腐食環境でない場合は水素が原因で、腐食環境下では水素または応力腐食が原因とされています。
遅れ破壊が問題となったのは、アメリカで超強力鋼の航空機部品、とくにCdめっきした部品が高い負荷状態である時間経過後、突然破壊した事故から注目されだしました。
この場合は、あきらかにCdめっきによって吸収された水素に起因していたようです。
したがって、めっきや酸洗されるばねや腐食環境で使用されるばね等は、めっき直後に必ずベーキング処理を施し、硬さも出来うるかぎり低目を狙うのがベストです。
また、めっきしないばねは腐食塗装すべきなのです。
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