

〔06号〕ヘタリを未然に防ぐセッチング
セッチングというのは、成形・熱処理の終わったばねを最終工程で、最大使用応力以上の高い応力を負荷することで、一種の塑性加工を意味するんだよ。適当なセッチング加工は、材料の疲れ強さを増大させ、使用中のばねのヘタリを防止することができるんだ。
でも、逆にセッチング応力が過剰過ぎると、疲れ強さはかえって低下することになってしまうんだ。
なにごとも、「過ぎたるは及ばざるが如し」と言う見本のようなものだね。
人なら根性をつけるために様々な修練、修行が必要だけど、働き者のバネは皆、その製作工程でこの修行にあたるものを行っているんだよ。この「修行」を行っていないバネは、形は一丁前でも使用するとすぐにヘタッテしまい、使い物にならないんだ。
バネを働き者として成長させる「修行」、それがセッチングという処理なのです。
【セッチングの注意点】
初張力が必要な引張コイルばねは、初張力が低下するためセッチングは行わない。
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