- 加圧・減圧特性を高精度にコントロールするために
- ブレーキダンパー用に求められる荷重特性を詳しくお伺いすると、加圧、減圧荷重に想定以上の厳しい許容差が要求され、これまでの設計ノウハウをもってしてもかなりの高難度要求であることがわかりました。
これを解決するために、図1のように、加圧荷重と減圧荷重の中心値を基準として、加圧荷重と減圧荷重を高精度にコントロールすることで理想の荷重-タワミ特性を得ることを考えました。
その為には、設計値通りの加圧特性と、再現性の高い減圧特性を考慮し、最適なバランスで設計する必要がありますが、再現性の高い減圧特性を得ることは容易ではありません。
今回の皿ばねは、工作機械主軸用皿ばねよりも遥かに巨大なサイズで荷重や面圧も大きいものでしたが、工作機械主軸用皿ばねで培った減衰率のバックデータと、それを用いた設計ノウハウを活かし、要求される高精度な加圧、減圧荷重特性を満たす理想の皿ばねを設計しました。
さらに、設計通りの特性を実現する為に弊社の高度な皿ばね製造ノウハウを駆使することで、お客様がお求めのばね特性を有する皿ばねをご提供することができました。

図1.加圧・減圧中心の概念図

図2.皿ばねの並列枚数の違いによる加圧・減圧荷重特性(並列3枚直列1段時)
当社ではこのほかも、様々な免震制振用途のばねのご提案の実績がございます。免振製品用途のスプリングでお悩みのお客様はぜひ当社までお問い合わせください!