(1)材料圧延方向の考慮
薄板ばねの材料は冷間加工により、引張り強さ、弾性限、降伏点などの性質は上昇するが、伸び、絞り、曲げ性は減少する。また、これらの機械的性質は材料圧延方向により異なる。とくに、加工度が高い材料については顕著に見られ、ステンレス鋼帯やりん青銅板のように、高い冷間加工により機械的性質を高めた材料は材料取り方向に考慮が必要である。曲げ加工するものについては、曲げ線が圧延方向と直角になるようにする。
(2)曲げ加工の半径
薄板ばねの場合、多くの曲げ加工のある場合がある。曲げ半径については、曲げ部に応力集中が発生する。板厚tに対する曲げ半径rが小さいほど応力集中係数は大きく割れなどの発生の可能が高くなる。これらのことから、曲げ加工の半径は大きくすることが望ましい。
(3)穴、切り欠き、ばり、きず
応力集中は、(2)の曲げ部だけでなく、穴、切り欠き、急激な断面形状の変化によっても起こる。
切り欠きについては、極力避ける必要がある。
プレス打ち抜きによって発生するばりは、曲げ性を悪くするとともに、応力集中を受けることになり十分配慮しなければならない。