ばねの活躍事例集 これまで培われてきたばね製作技術を活かし、様々な分野で、あらゆるばねの課題を解決してきました。

疑問・お悩み相談室

事例紹介 文化芸術 からくり人形

中世の技術を現代のばね技術で解決!大幅な性能向上を実現

Client Data

伝統品保存団体

使用バネ:板ばね

期間:2か月間

からくり人形開閉動作用板ばね

東海バネのばねの活躍事例

東海バネ工業は文化・芸術のお客様への長年にわたる納入実績からこの業界のための独自の製造技術を有しています。『大昔に設計された装置についていたばねを取り替えたいが図面がない・・・』『原始的な素材をばねとして使っていたが、それがもう手に入らなくなってしまった・・・』
そのようなお悩みを、当社のノウハウが惜しみなく投入された高品質なばねで解決しました。

課題・チャレンジ

日本の伝統工芸品「からくり人形」にシャッターが備わっており、その開閉機構は、これまで「鯨ひげ」と呼ばれる古来のばね機能を有する素材が使われていました。しかし、不具合が発生することから、現代の「ばね」に置き換えることで、不具合の解消を目指しました。

解決・達成方法

まず、開閉機構のばねに必要なばね特性を実現するため、従来の鯨ひげが持つ荷重特性を実測数値化しました。また、お客様の要求されるポイントとして、たわみ量をたくさんとることができ、長期間の使用に耐えられ、メンテナンス性が容易であることがありました。これらを踏まえ、ばねの設計シミュレーションを行い、素材、ばね品種を検討していきました。結果として、材質は炭素鋼、ばね品種は板ばねを選定しました。

結果

設計した板ばねを製作し、実際のからくり人形の開閉機構にご採用いただきました。
動作検証の結果、従来の鯨ひげと同様の機能を実現することが確認でき、感覚的な特徴も違和感なく再現、日本の貴重な伝統品を継承するお役立ちができました。

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