ご質問有難うございます。
皿ばねの取り付く場所(皿ばねを圧縮する上面と下面)において塗装の有無が、
(無潤滑の)皿ばねの特性にどのように影響を及ぼすかという観点で回答いたします。
回答の前に、皿ばねの荷重特性について説明します。
皿ばねの荷重特性の特徴として、ヒステリシス現象がございます。
これは、皿ばね同士の接触部や上下面の接触部の摩擦の影響で、加圧時と減圧時の荷重特性が
異なる現象です。
(摩擦の影響が大きい程、ヒステリシスは大きくなり、減圧時荷重は、加圧時荷重より低い荷重
になります。)
従来は、皿バネの表面に固体潤滑塗膜を処理することでヒステリシスを改善します。
回答に戻りますと、
塗装を行ったことで表面が粗く凸凹である場合には、皿バネの摺動に干渉することで
加圧時の荷重が計算値より大きくなり、減圧時の荷重が計算値より小さくなる可能性が考えられます。
(先述のヒステリシスも大きくなることが考えられます。)
反対に塗装が潤滑効果のあるものであれば、皿ばねの摺動がスムーズとなり
加圧時の荷重は計算値に近いものとなり、減圧荷重は計算値に近いもの、もしくはより加圧時の荷重値に近づく可能性が考えられます。
(先述のヒステリシスが小さく、加圧時荷重と減圧時荷重の差が小さくなることが考えられます。)
以上、宜しくお願いいたします。