【ご相談内容】 ばね初心者 2019/6/7(金) 15:32
お世話になります。
早速ですが一般的な圧縮コイルばねの使用方法について、ある機構においてほぼ密着高さで使用せざるを得ない状況のものがあります。用途は位置決めのためで、繰り返し荷重はほぼゼロです。
想定されるトラブルにはどのようなことがありますでしょうか。
また、ばねを密着することは線と線が接触し、巻数が減少することと同意であると聞いたのですが、どのような理由で弊害が及ぶのでしょうか。
なお、コイルばねは某メーカのカタログ購入品で、製作物ではありません。
以上、お手数ですが宜しくお願い致します。
【返答】 ばねっと君 2019/6/7(金) 15:46
コイルばねを密着近くまで圧縮して使用した場合、局部的に線同士が接触し荷重が急激に上昇する特性が現れ、ばねの早期ヘタリが進行する可能性があります。特に動的(繰り返し)で使用した場合、線同士が叩かれて早期にばね折損等のトラブルが発生する可能性が高くなります。
繰返しがゼロで、密着状態で使用されるのであれば、折損の危険は少ないですが、上述のとおり密着付近で荷重の急上昇特性が懸念されますので、密着時の応力ができるだけ小さいばねを選択することをお勧めします。
応力計算は、技術情報の「コイルバネ計算シミュレーションソフト」で計算できますので活用してくださいね。
以上よろしくお願いします。
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