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- 指定高さ
- JIS B 2704
- 20%
- 80%
- 30%
- 70%
- 30~70%
- 20~80%
- 80%以下
- 全たわみ
- 指定高さ時の荷重
【ご相談内容】 ばね初心者 2020/8/26(水) 18:33
ばね定数と指定高さの荷重
指定高さ時の荷重は、そのときのたわみが全たわみの20~80%になるように定める。
指定高さ時の荷重は、最大試験荷重の80%以下とする。
ばね定数は、全たわみの30~70%内にある二つの荷重点における荷重の差、及びたわみの差によって定める。二つの荷重点は、いずれも最大試験荷重の80%以下とする。
JIS B 2704で上記のように定められていますが、ばね定数は全たわみの30%と70%の荷重とたわみの差から求め、指定高さの荷重は全たわみの80%で測定した場合、P=k×δ にはならないためばね定数と指定高さの荷重は別物なのでしょうか。

【返答】 ばねっと君 2020/8/26(水) 18:57
ご質問いただきありがとうございます。
測定したばね定数をもとに算出した荷重と指定高さ時の荷重については、
結論から申しますと近い値にはなりますが別物になります。
例えば、製作されたばねが設計上の自由高さより低くできた場合、指定高さまでの
たわみ量が設計値より少なくなるので、荷重が小さくなります。もちろん自由高さが
高くなった場合は、その逆になります。
また、すべてが設計値どおりできた場合でも、たわみ量が全たわみの70%を超えると
座巻部において、先端から徐々にコイル同士が接触し始め、有効巻数が減少し、
荷重が強くなる傾向にあるため、測定したばね定数をもとに算出した荷重よりも
指定高さ時の荷重は強くなります。
以上、よろしくお願いします。
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