【ご相談内容】 JISっこ 2009/7/15(水) 22:32
JIS B2704の中に
「8.1静荷重を受けるばね
静荷重を受けるばねのねじり応力は、式(3)によって計算する。
8.2繰返し荷重を受けるばね
繰返し荷重を受けるばねの応力は、式(5)によって計算する。」
とあります。
なぜ静荷重ばねはねじり応力で
繰返し荷重ばねは修正ねじり応力で
考えるのでしょうか?
どちらも修正ねじり応力で考えなければいけないのでは
ないのでしょうか。
なぜJISでは静荷重ばねはねじり応力のみを
考えればいいと書かれているのでしょうか。
宜しくお願い致します

【返答】 ばねっと君 2009/7/16(木) 0:25
JISっこ さま
書込みありがとうございます!
ねじり応力につきましては、コイルの中心径部分にかかる平均応力を示します。
また、修正ねじり応力につきましては、最も負荷の大きいコイル内径側の最大応力を示しております。
尚、動的使用におきましては疲労破壊が懸念されますので、ばねにかかる最大応力(修正ねじり応力)で評価致します。
一方、静的使用におきましては静荷重を前提としておりますので、ばねにかかる平均応力(ねじり応力)がJISに記載されております図5(許容ねじり応力)の80%以下であるかで使用可否の判断をしております。
1070MPaX80%=856MPa以下のねじり応力でOKです!
【返答】 JISっこ 2009/7/16(木) 22:46
ただ、申し訳ないですがよく理解できませんでした。
静荷重でも実際内径側が応力が一番高くなっているのであって、
やはり静荷重でも修正ねじり応力で考えないと
内径側から破損してしまうのではないのでしょうか?
勉強不足で申し訳ありませんが、教えてください

【返答】 ばねっと君 2009/7/17(金) 14:37
JISっこ さま
書込みありがとうございます!
破損につきましては、動的な疲労破壊が主要因であり、静的使用におきましては
許容応力を超えて使用した場合、ある程度の永久変形(へたり)が発生致します。
許容ねじり応力につきましては、材料の引張り強さに定められた係数をかけて
算出した基準値であり、修正応力を適用しないと即破損に到るというものではございませんのでご安心下さい!
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