【ご相談内容】 ばね初心者 2022/4/22(金) 9:35
コイルばねのたわみに対する荷重について
異なるばね定数のばねを2本使う場合、少ないたわみで大きな荷重を得ようとした場合、単に並列で用いるより、貴社のコイルばねの計算式のサイトの図5の『特殊なばね特性を得る機構』を用いた方が良いのでしょうか。
また、ばね定数増加以外に、少ないたわみで大きな荷重を得ようとした場合に有効な手法はあるでしょうか。

【返答】 ばねっと君 2022/4/22(金) 9:55
ご質問ありがとうございます。
また、弊社HPの技術・計算情報もご確認いただきありがとうございます。
まず、弊社HPのコイルばねの計算式のサイトに掲載している図5の『特殊なばね特性を得る機構』に
ついては線形ではなく、非線形な特性を得る際に使用する機構となっています。
そのため、少ないたわみで大きな荷重をえるためには向いていません。
少ないたわみで大きな荷重をえるためには、単純に並列に配置するだけでなく、
弊社HPのコイルばねの計算式のサイトに掲載しております図2『親子ばね』のように
配置する方法があります。圧縮コイルばねの内側に圧縮コイルばねを入れるので、
スペースの制約等も含めた設計が必要になり、形状を決定するために配慮する事項が、
増えます。
その他に、少ないたわみで大きな荷重をえる方法は、皿ばねを使用することがあります。
検討時には、必要なたわみ量やスペース等を考慮して、皿ばねまたは圧縮コイルばねの
どちらが、最適か判断する必要があります。
※ご質問と回答は一般公開されますので特定される内容には十分お気をつけください。