【ご相談内容】 ばね初心者 2022/5/17(火) 14:33
一般論として、SWPBの圧縮バネを設計する場合の、線径に対する最小巻き径の目安は御座いますでしょうか?例えば線径1.0の場合、通常の工程の範囲で巻くことが可能な最小外径はどの程度になりますか。

【返答】 ばねっと君 2022/5/17(火) 14:38
ご質問ありがとうございます!
圧縮コイルばねの線径に対する最小巻径(コイル径)の目安は、
”ばね指数”(D/d)として、D:コイル平均径をd:材料の直径で割った値で判断することができます。
JIS B2704-1:2018では、熱間成形の場合は、ばね指数:4~15 、
冷間成型の場合は、3~22の範囲が望ましいとされています。
SWP-Bの線径Φ1.0mmの場合、一般的に冷間成型となりますので、
ばね指数が3~22となる範囲でコイル径を計算すると
コイル平均径はΦ3mm~Φ22mmの間で成型することが望ましいということになります。
コイル外径では、Φ4mm~Φ23mmということになります。
≪注意点≫
コイル径が小さい場合(ばね指数が小さい場合)
巻取り加工が困難となり、専用の治工具が必要になる場合があります。
また、圧縮時の局部応力が高くななるため、ばねの圧縮量には注意が必要です。
特にギリギリの最小コイル径を狙う必要性がない場合は、最小コイル径として、
ばね指数が4 程度を目安にされるとよいかと思います。
当社では、ばね指数4以下のコイリングも可能ですが、コイル径以外の要素も考慮して
適切なコイル径をご提案させて頂きますので、ばね諸元の詳細をご開示可能でしたら、
こちらからお気軽にご相談くださいませ。
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