ご質問いただきありがとうございます。
密着部のすきまの有無による強度変化というのは、圧縮コイルばねの端部と次のコイルとのすきまが、
オープンエンド(端部と次のコイルが接触)とクローズエンド(端部と次のコイルが非接触)では、
強度に変化があるか、という認識でよいでしょうか。
その場合、通常の圧縮コイルばねの設計式を使用しての応力計算では、線径、コイル平均径、有効巻数、
有効部のたわみ量が同じであれば応力差は生まれません。しかし、実際の変形を考慮すると、
形状によっては、ばねが傾きながら圧縮されたり、座巻部でコイルがずれる、ばね先端との接触で、
きずが付くといった場合もあり、結果としてばねが変形、必要な特性が得られない、早期に折損すると
いった不具合が発生する場合もあります。
そのため、オープンエンドにする場合は、それらの不具合の発生を軽減させるばね形状にしたり、
ばねの受けを準備するといった対策が必要になる場合があります。