【ご相談内容】 勉強不足人 2022/11/30(水) 16:42
初めまして。
バネの製造に関してまだまだ勉強不足なところがあり、東海バネ工業様のばねっと君はよく拝見させて頂き、勉強させて頂いております。
一つご質問があります。
線径Φ2.9 D/d 3.0 のバネを製作中、外径が約0.2程小さくなりました。
何故この様になってしまうったのでしょうか。
東海バネ工業様の仕事上に差し支えなければ、教えて頂けませんでしょうか。

【返答】 ばねっと君 2022/11/30(水) 17:34
いつもご覧いただきありがとうございます!
ご質問の外径が約0.2㎜程小さくなった要因として考えられるのが下記2点となります。
①巻取り工程で、図面の記載のコイル外径に対して、成形後のコイル外径が約0.2mm小さいということであれば、
スプリングバックの見越しが大きかったことが原因として考えられます。
②低温焼きなまし(テンパー処理)の前後を比較して、コイル外径が約0.2mm小さいということであれば、
材質が硬鋼線やピアノ線、オイルテンパー線、だと低温焼きなまし時にコイル径が小さくなる方向に変化します。
以上、ご確認お願い申し上げます。
【返答】 勉強不足人 2022/12/7(水) 9:53
東海ばね工業様及びばねっと君
ご回答ありがとうございます。
ご回答の①の件だと思います。ただ、今後成形に対して気をつける点などございますでしょうか?

【返答】 ばねっと君 2022/12/7(水) 10:07
①が該当するということでしたら、本製作に入る前に、スプリングバックを見越すための
試作を行い、機械の設定変更や機械に付属する装置・治工具の位置調整を行い、要求されている
コイル外径になるまでこれを繰り返す必要があります。
実務的には、該当品に対する過去の機械設定のデータや類似形状での機械設定のデータを参考に、
機械を設定しますが、材料のチャージ違いや線癖の違いによって、同じ製品を製作しようと
してもコイル径やピッチは毎回微妙にばらつきますので、製作の都度、簡単な試作をして機械の
微調整が必要です。
※ご質問と回答は一般公開されますので特定される内容には十分お気をつけください。