【ご相談内容】 ばねマニア 2023/9/10(日) 12:07
JIS G 4801:2011 ばね鋼鋼材で質問です。
困っているわけでなく、ただの好奇心なので恐縮ですが、
回答してくれると、うれしいです。
>1 適用範囲
>この規格は,重ね板ばね,コイルばね,トーションバーなど主として熱間成形ばねに
>使用するばね鋼鋼材(以下,鋼材という。)について規定する。
しかし、
>4 製造方法
>d) 冷間加工鋼材は,熱間圧延鋼材を使用し,熱間圧延後に冷間加工を施して
>供給する鋼材で,指定によって冷間引抜き,切削,研削又はこれらを組み合わせて
>製造する。
と、あり、冷間の線材もあるのですか?
熱間の線材の17mmは括弧で、ありますが、17.5mmは、ありません。
冷間では括弧なしで17mmも17.5mmもあります。
冷間の線材は現実には流通してないのでしょうか?
また、冷間の線材を加工する場合、加熱してから巻くのでしょうか?

【返答】 ばねっと君 2023/9/14(木) 11:55
ばねマニア様
ご投稿ありがとうございます!!
ばね鋼にも冷間の線材もございますが、一般的に大型のばねに適応されることが多い材質となるため、流通性に関しては少ないと思います。
ばね鋼の冷間線材のコイリングにつきましては、冷間巻取りを行うこともございますが、設備の加工能力、ばねに求められる精度、熱間加工時のスケールの発生や脱炭の程度によってどちらのコイリング方法が適しているかを決めます。
例えば冷間にてコイリングを行う、ばね用鋼線のオイルテンパー線ですと線径φ15mmまで存在します。
そのため線径φ15mmであれば冷間コイリングが可能と判断できる目安にはなると思います。
それ以上の線径となりますと、上記で述べた条件にて加工方法を決定します!
よろしくお願いします!!
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