【ご相談内容】 ばね初心者 2024/1/26(金) 13:56
SWP-B(黒)とSUS304WBP(シルバー)は完全に別物でしょうか?
SWP-Bのバネが類似の線径・巻数で複数種類存在しており、間違えた事例があるためです。
他ラインが間違い防止で、SUS304WBPを導入しているため、参考にしようとしています。
SWP-Bで、色を変える事は可能なのでしょうか?
それともSUS304WBP等、そもそも材質を変えないとダメでしょうか?
関心事は着色する事で、反発力や耐久力が変化しないか?
SWP-B(黒)とSUS304WBP(シルバー)で性能は全く違うのか?です。
宜しくお願い致します。
【返答】 ばねっと君 2024/1/29(月) 15:35
ばね初心者さま
ご投稿ありがとうございます!
SWP-B (ピアノ線)とSUS304-WPB(ばね用ステンレス鋼線)は別物となります。
【ばね特性について】
SWP-BとSUS304-WPBは、材料の物性値である弾性係数が異なるため、同一形状で同一負荷を与えた場合に
その反発力が異なり、弾性係数の低いSUSの方が反発力は弱くなります。
耐久性については、ばねを使用される環境や負荷に応じて評価方法が異なるため、一概には言えませんが、
材料の引張強度だけで判断した場合、SWP-Bの方が耐久性に優位と言えます。
【塗装について】
SWP-B はSUS304-WPBに比べて、防錆処理をしないと錆びやすく、弊社では黒色電着塗装を施すことが
しばしばございますが、現行の黒色に上塗りするという方法も有効な手段になるかもしれません。
そのため塗装をすること自体は特に問題はなく、識別を目的として、形状に応じて色を変えて塗装するというのは良いアイデアかと存じます。
また、SUS304-WPBは、素材がシルバー色であることが多いのですが、こちらは塗装をしなくとも一定の
防錆力を備えているため、塗装をすることなく使用されることが多いです。しかしSUSも塗装することは
特に問題はなく、識別用に色分けすることは可能です。
色で識別する場合、使用する塗料や塗装方法によってはカラーバリエーションが少ない場合もあるため、
現在使用されておられます黒色塗装と同一もしくは同等の塗料で黒色以外の塗料が流通しているか
ご確認されることをお勧めいたします。
弊社で色別する際には、ばねのご使用方法や使用環境をご確認させて頂き、使用に適した塗装をご提案
させて頂きます。
以上、ご参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。
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