【ご相談内容】 バネバネの実 2019/3/18(月) 8:52
はじめまして。よろしくおねがいします。
筒の中に圧縮コイルばねを入れて、筒に部品Aの軸部を挿入させ、
筒の中で圧縮コイルばねが部品Aを支持する構造で使用する、圧縮コイルばねを設計しています。
部品Aに負荷もなく、部品Aの自重だけを支持しているときは、自由長よりも数mm縮んだ状態です。
部品Aに荷重が掛かったときに、押し下げられて圧縮コイルばねは全圧縮します。
上記の状態(無負荷と全圧縮)を何回も繰返します。
ばねの寿命予測を見ても、発生する応力から繰り返し回数を推定するものはありますが、
全圧縮した場合の寿命予測や使用の可否の記述は見当たりません。
(全圧縮するような使い方をしてはいけない、ともありません)
全圧縮する場合の寿命予測は可能なのでしょうか?
それとも全圧縮すること自体が不可、という暗黙知なのでしょうか? ご教授お願いします。
【返答】 ばねっと君 2019/3/18(月) 9:55
バネバネの実 さま
ご投稿ありがとうございます!
圧縮コイルばねの寿命予測について、JIS B2704でも使用範囲の応力振幅で推定することが
可能となっていますが、密着付近や密着時には、線間接触が生じるなど計算上の応力よりも
高い負荷が生じる可能性がある為、寿命推定をする場合には注意が必要です。
特に、クローズドエンドの場合は、線間接触による荷重ータワミの関係が立ち上がることを
考慮して、全タワミの30~70%の範囲で寿命推定されることを推奨します。
計算上、密着時の応力を算出することは可能ですので、取付時⇔密着時の応力振幅で参考として
ご確認頂けるかと思います。
よろしくお願いします!
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