【ご相談内容】 高橋 2005/4/25(月) 18:08
ばねとは少しはずれてしまうのかもしれませんが、ばねの設計式を導く上でどうしてもわからなくて、書き込みます。
長方形断面の断面2次極モーメントIpを調べていくと、サンブナンのねじり定数Jという言葉がでてきます。
使い方がどれも混同してて、よくわかりませんでした。
で、一つ目の質問。
①長方形断面の断面2次極モーメントIpのことを、サンブナンのねじり定数Jと言うのですか?
長方形断面の断面2次極モーメントIpの値を知りたいのですが、一般にIp=Ix+Iyとなっています。
②a×b断面だとすると、Ip=(ab(a^2+b^2)/12となると思うのですが、これは間違いですか?
【返答】 ばねっと君 2005/4/29(金) 14:07
①回転対称断面の場合,断面2次極モーメント(Ip)は,部材のね
じり抵抗係数で,
Ip=∫r^2・dA=Ix+Iy にて算定します。
ねじりモーメント(Mt)によって,ねじり角(θ)が生じたとすると,ねじり角は,θ=Mt/(G・Ip)
で算定できます。
この時の,(G・Ip)
は,サンブナンのねじり剛性(torsional stiffness 又は torsional rigidity)と呼ばれる定数です。
ただし,(G)は,剪断弾性係数です。サンブナンのねじり定数というのは,多分,この「ねじり剛性」の事だと思うのですが,如何でしょうか。
②長方形断面(axb)の場合,
Ip=Ix+Iy=(a^3・b/12)+(a・b^3/12)
ですので,
Ip=(ab(a^2+b^2))/12 です。
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