【ご相談内容】 ばね初心者 2020/11/12(木) 19:00
弁ばね用シリコンクロム鋼(JIS規格:SWOSC-V)の引張強度・耐久性などの物性値について御教示お願いします。
また、SWOSC-Vよりも耐久性が優れたバネの種類・規格をご協力ください。

【返答】 ばねっと君 2020/11/12(木) 19:13
ご質問いただきありがとうございます。
引張強さについては、線径ごとに異なるので一概には言えませんが、
下限値は、1660~2010MPaの範囲となります。
線径ごとの詳細についてはWEB上で、JIS規格は閲覧することができますので、
コイルばねのJIS規格であるJIS B2704、または弁ばね用シリコンクロム鋼のJIS規格である
JIS G 3561をご確認ください。
SWOSC-Vよりも高強度な材料はございます。下記URLからの引用にはなりますが、
マルエージング鋼やピアノ線系統の高強度ばね用鋼線(SWC)(JFEスチール製)、
オイルテンパー線系統のSWI(高周波熱錬製)といった材料がございます。
ばねの耐久性については、形状によって耐久性が変わってきますので一概にはいえません。
【返答】 ばね初心者 2020/11/19(木) 18:01
ご回答ありがとうございます。
線形は7.0mmで考えているのですが、この場合においてSWOSC-Vよりも高強度な材料はございますか?
また、引用URLを回覧すると、線径3.2mm以上であれば、オイルテンパー線のSWOSC-B、SWOSC-Vの引張強さが強いと記載されております。このオイルテンパー線2種類のうち、引張強さ又はコスト面で優れているのは、どちらでしょうか?
宜しくお願い申し上げます。

【返答】 ばねっと君 2020/11/19(木) 18:43
追加質問ありがとうございます。
前回の回答にあるURL先での回答にもありますが、SWOSC-Vよりも高強度な材料は
ございます。高周波熱錬(株)製のばね鋼線ITW®(記号SWI-○○)です。
は、カタログ上にはφ7mmはあります。しかし、弊社では普段取り扱いがない材料ですので、
市場性に関しては把握しておりません。
SWOSC-B、SWOSC-Vはどちらも同一線径であれば、基本的には引張り強さは同じです。
若干余談になりますが、SWOSC-Vについては、JISの規格上、線径8.0mmを超える線径を、
規定しておりません。また、SWOSC-Bは、線径1mm未満の線径を規定しておりません。
SWOSC-Vの方がSWOSC-Bに比べ、材料に関する成分やキズに関する管理レベルが高いので、
コストが高くなります。
※ご質問と回答は一般公開されますので特定される内容には十分お気をつけください。