【ご相談内容】 ばね初心者 2021/8/23(月) 17:10
しなりがあり、弾性変形する薄板ばねの材質を探しています。
SUS304-CSP-H(バネ材)で板バネを作成しています。
サイズは大体①34.5×14×0.1t②34.5×17×0.1tの2種類で、ボルトを固定するための穴(長手側の端に穴)Φ3.2が空いております。
長手側の垂直方向による曲がりに弱く、使用してしばらく経過すると板バネが曲がってしまいます。
そこで、材質から見直そうと思っているのですが、S60C-CSP-HまたはSK85-CSP-Hの焼入れリボン鋼を考えているのですが、SUSのバネ材よりもしなりがあり、多少の負荷がかかっても弾性変形でもとに戻るでしょうか?
また、焼入れリボン鋼となるので0.1tの薄板でもマシニングでの切削加工(外形加工、ドリル加工)は難しいでしょうか?曲げ加工などはありません。

【返答】 ばねっと君 2021/8/23(月) 17:29
ご質問ありがとうございます。
焼入れリボン鋼は、SUS304CSP-Hよりも引張強さが高いため、許容応力もSUS304CSP-Hよりも
高くなります。しかし、必ず弾性変形となるかについては、最大変位を与えた際の応力次第ですので、
設計にて評価する必要があります。
切削加工については、難易度が高いかと思います。切削工具の刃がすぐにダメになるか、
ドリル加工では、最悪折れる可能性があります。加工方法や加工条件を試行錯誤すれば、
可能な場合もあるかと思いますが、加工形状によるかと思います。
シャーリング加工やプレス加工は可能です。
場合によっては、SK85の熱処理未実施材料(生材)に切削加工を実施した後に、熱処理にて
ばねとしての強度を持たせるという方法もあるかと思います。
※ご質問と回答は一般公開されますので特定される内容には十分お気をつけください。