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析出硬化の温度と材料の機械的性質の関係に関してお教えください。

キーワード
板ばね
材料
弾性係数
ヤング率
荷重
SUS631
温度
時間
機械的性質
析出硬化
SUS631-CSP 3/4H

【ご相談内容】 細渕誠人

析出硬化の温度と材料の機械的性質の関係に関してお教えください。
析出硬化の温度が低いと、その後のばね材の性質(ヤング率)に影響がでますでしょうか?

背景としまして、SUS631-CSPー3/4Hに析出硬化を行うように設計した板バネが、現物を測ると想定の力量から弱くでるように(ヤング率が半分程度に)出来ました。加工先に確認すると析出硬化は400℃で1時間、その後空冷したということです。
JISでは析出硬化の温度は475℃とされおり、弱く出来たばねは若干低い温度で熱処理が行われたようです。
この約100℃程度の熱処理の差で、ばね材の性質が変わる可能性があるのかをお教えください。

【返答】 ばねっと君

ご質問いただきありがとうございます。

時効処理の温度や時間が異なりましても、基本的には縦弾性係数(ヤング率)に大きな変化はありません。
縦弾性係数が、半分程度になるということになりますと鋼種が異なる次元の変化です。
鋼種が異なるというのは、例えば、鉄鋼材料やステンレス鋼は200GPa前後ですが、銅合金だと
100GPa前後の縦弾性係数を示します。

おそらく、鋼種が異なるということはないかと思いますので、荷重特性に影響する他の要因の
可能性も検討されたほうがよいかと思います。

板ばねですので、例えば、板厚、板幅、ばね有効部の長さ(支点と作用点の距離)、支持方法、
荷重のかけ方、さらには、荷重特性を測定するための機器類の設定を再確認することを
お勧めします。

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