【ご相談内容】 くま 2023/11/7(火) 7:04
御社HPを参考に板ばねを計画中なのですが、下記2点についてご教示いただけますようお願いいたします。
質問1:御社HPでは繰返しが1000回以下の場合は静的最大応力は引張強さの70%以下とされていますが、表面状態が良好な場合との条件が付けられています。
表面状態が良好でないとはどんな状態を想定されているのでしょうか?
質問2:SUS304-CSPを使用予定ですが、繰り返し荷重の寿命検討についてご教示ください。100万回程度を想定しています。
【返答】 ばねっと君 2023/11/8(水) 10:23
ご投稿ありがとうございます!
回答1:表面状態が良好でない状態は、表面に傷がある場合や腐食している場合等が考えられます。
曲げ加工などによる加工傷が表面に発生することで、特に引張り応力側に発生すると早期折損してし
まう可能性が高まります。腐食している場合にも本来の材料強度よりも強度が低下することでヘタリや早期折損の可能性があります。
回答2:繰り返し寿命を推定する場合、JIS B 2713に記載されている寿命線図から、使用する2点の応力振幅により寿命を推定致します。
しかし、ステンレス材はJIS記載の寿命線図に適用が出来ず、その他文献等にも寿命線図の記載がなく、推定困難な材料であることが現状です。
繰り返し寿命を推定したい場合には材料を鉄系の材料に変更する、または試作による繰り返し試験にて耐久性を検証する必要がございます。
ご参考になりそうな過去の質問も下記に記載しますで、参考になれば幸いです!
宜しくお願いします!
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