【ご相談内容】 ばね初心者 2019/9/30(月) 11:36
こんにちは。SWP-Bについて質問です。
線径1.0mmのねじリコイルばねを成形後、上記素材を300~350℃にて低温焼きなましします。
その際、熱処理時間によってテンパーカラーが茶~青に変化しますが、この時間による色の変化でバネの強度に変化はありますか?(Rの小さい曲げ加工等)
熱処理時間は10~30分を目安にしています。ご教授のほど宜しくお願いします。

【返答】 ばねっと君 2019/9/30(月) 12:00
ばね初心者さま
ご投稿ありがとうございます!
SWP-Bのねじりコイルばねの低温焼鈍についてですが、
300~350℃で10~30分を目安に施工されているのであれば適切な処理範囲です。
テンパーカラーは、熱処理の時間や温度によって酸化皮膜の厚みによって変化します。
見た目の色が異なるのは、光の干渉現象によるものです。
皮膜の厚みは極薄で、材料強度に影響におよぼすものではありませんが、テンパーからのムラが
製品の温度ムラが要因であれば、炉内環境や製品の処理方法などを見直した方が良いです。
色の違いは、熱処理条件だけでなく、材料表面の状態(付着物など)によっても異なります。
熱処理環境や熱処理条件が適切で、若干色味が違うということであれば、表面の付着物によるものかも
しれませんので、強度への影響はないものと考えられます。
よろしくお願いします!
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