初めて質問するものですが、部品の一部でSUS304のコイルばねが次亜塩素酸水に常時水没している環境の中で錆が発生しています。但し、ある一部のばねだけです。SUS304でもこの溶液に対して錆が発生するものなのでしょうか？もしくは他に要因がありますのでしょうか？質問させていただきます。よろしくお願いします。
ご質問いただきありがとうございます。
SUS304は、錆びにくい材質ではありますが、錆びないわけではありません。
よって、一部のばねだけということですが、個体差ということもあり、
時間を置けば、錆びだす可能性も十分あると思います。
SUS304は、クロムが酸素と結びつき薄い不動態皮膜を表面に形成することで、
それ以上酸素に触れることがなくなり、錆びにくくなっています。
しかし、その皮膜が何らかの影響でやぶれればそこから錆び始めることはあります。
水が付着した状態が、かなり長時間にわたって続けば、錆が発生することもあり、
さらに、酸性やアルカリ性の濃度、溶液の中に入っている成分よっては相性が悪いものもあり、
少し濡れても、乾いたり拭き取れば問題ないが、漬け置かれていると錆びやすくなる
状況がそろてしまうので、錆びる可能性は高くなります。
pHの値にもよりますが、次亜塩素酸水は、上記の条件の溶液に該当するため相性が
悪い可能性が高いです。
以下にご質問に関連するサイトのURLを記載します。
pdfファイルの資料は、最近のコロナウイルスに関連した消毒液に関する資料となりますが、
金属への影響について記載した項目があります。これは、ステンレスも当てはまる
かと思います。
もう1つは、ステンレスの腐食全般についての内容となります。
https://www.taihei-shoko.co.jp/pdf/product/product06_01HCIO&NaCIO_comparison.pdf
最後に少し余談にはなりますが、インターネットで調べると次亜塩素酸水という名称が、
次亜塩素酸ナトリウムが含まれる水溶液と混同して用いられてることもあるためご注意ください。
個別のご相談はこちらから！
個別のご相談はこちらから！
