【ご相談内容】 小美野 2023/9/1(金) 13:48
製品図面の材質SUPですが、どんな材料を買えばいいのかわからないので教えてください。
【返答】 ばねっと君 2023/9/4(月) 9:54
ご質問いただきありがとうございます。
図面に記載の製品が板材を使用した製品の場合、板厚4mm以下であれば、
JIS B4802(ばね用冷間圧延鋼帯)にSUP10-CSPが規定されていますので、
比較的入手しやすいかと思います。
4mmを超える板材であれば、JIS G4801(ばね鋼鋼材)に9つの鋼種(SUP6,SUP7,SUP9,SUP9A,
SUP10,SUP11A,SUP12,SUP13,SUP14)が規定されており、これらから選定することになります。
鋼種によって板材で流通している可能性が高いものと低いものがありますが、最終的には、
材料商社やメーカーによって扱っている鋼種に偏りがある場合がありますので、
必要な板厚を材料商社やメーカーにお伝えすれば、適切なものを選定していただけるかと思います。
図面に記載の製品が、線材や棒材を使用した製品の場合、JIS G4801(ばね鋼鋼材)では、
9つの鋼種について、標準線径が9mm以上で記載されています。しかし、流通性が高いのは、
13mm以上となります。板材と同様に、線径を材料商社やメーカーにお伝えすれば、適切なものを
選定していただけるかと思います。
13mm未満の線径となりますと、流通性の点から、SUP材と同等、またはそれ以上の機械的特性や
強度を有する材質(オイルテンパー線やピアノ線)を代替提案される可能性が高いかと思います。
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