【ご相談内容】 ねばっと 2008/6/6(金) 17:07
初歩的な質問をさせていただきます。
板ばねを設計する際の許容範囲として
・許容曲げ応力
・耐力
・ばね限界値
がありますが(他にもあるのかもしれませんが)、
それぞれの意味するところを教えていただけますでしょうか。
ばねの使用状態が静的なのか動的なのかによって
使い分けするのでしょうか。
以上、宜しくお願いします
【返答】 ばねっと君 2008/6/10(火) 13:30
ねばっとさま
書込みありがとうございます!
各意味につきましては・・・
・許容曲げ応力
⇒ばねに永久変形が生じない静的最大の応力。
・耐力
⇒材料においてある一定の塑性ひずみが生じる応力。
・ばね限界値
⇒JISH3130にもとづきばねに所定の回数繰り返したわみを与え永久変形が生じ始める応力。
となります。
また、動的の場合は求める寿命に応じて許容曲げ応力より低く設定します。
以上、よろしくお願いしまーす!
【返答】 ねばっと 2008/6/10(火) 15:12
ばねっとさま
こんにちは。
回答ありがとうございます。初心者なものでもう少し教えていただきたいのですが・・・
例えば、
アースバネなどの常時静的な接触状態にあるバネの許容範囲を計算する際は許容曲げ応力、耐力を使用し
常時動作し繰り返し応力がかかる場合はばね限界値で計算するということでしょうか。
またその場合許容曲げ応力と耐力の使い分けが今ひとつわかりません。
勉強不足で申し訳ないのですがご教授いただけますでしょうか。
よろしくお願いします。
【返答】 ばねっと君 2008/6/10(火) 17:25
こんにちは!
アースバネなどの常時静的な接触状態にあるバネの許容範囲を計算する際は、許容曲げ応力を使用します。
一般的には耐力は使用しません。繰り返し応力がかかる場合は、一般的に求める寿命に応じて疲労線図を用いて応力設定します。
耐力は、材料の機械的性質のことでばねの応力を示すものではありません。
また、ばね限界値は毎分200回の速さで50回繰り返したわみを与えた後、永久たわみを測定。負荷するたわみ量を増やし再度
繰り返し試験を同様の回数を行う。この一連の流れを規定の永久たわみが発生するまで繰り返して求めた応力になります。
よって、疲労限ではありません。
板ばねの許容範囲は曲げ応力で判断します。
※ご質問と回答は一般公開されますので特定される内容には十分お気をつけください。