【ご相談内容】 clide 2004/7/2(金) 13:56
伸び計の設計を考えているのですが、
貴社の材料の中で弾性ひずみが一番大きい材料を
教えていただきませんでしょうか。
また,炭素鋼・ステンレス鋼・銅合金
この3つの中で
弾性ひずみが大きいものは何か教えてほしいです。
【返答】 ばねっと君 2004/7/3(土) 14:33
当社の在庫材料で中で、弾性ひずみが一番大きい材料となれば、
SWOSC-M(シリコンクロム鋼)又はSWP-A・B(ピアノ線)が挙げられます。
また、銅合金は弾性ひずみが小さく、炭素鋼とステンレス鋼では若干炭素鋼の方が大きいです。
ですから、①炭素鋼 ②ステンレス鋼 ③銅合金の順番ですね。
【返答】 ばね初心者 2020/5/13(水) 9:49
炭素鋼を使おうと思っているのですが、応力ひずみ線図がよめません。
破断するまでの最大弾性ひずみを導くまでのプロセスを教えてほしいです。
【返答】 ばねっと君 2020/5/13(水) 17:25
ばね初心者さま
応力ひずみ線図で調べると、WEB上でも相当の情報を得ることができますので、
是非、検索頂ければと存じますが、概ね以下の内容になります。
材料に対して、無負荷の状態から荷重を負荷することで、荷重と伸びの関係はある程度の負荷までは
比例の関係(直線的)となります。このような関係をフックの法則といい、直線性が維持できる変形を
弾性変形といいます。
弾性変形では、負荷を解放すると変形していた材料は元の形状に戻ります。
弾性変形を維持できるポイントを比例限といいます。
比例限度を超えると完全な直線関係ではなくなり、直線的な線形特性から非線形となります。
(直線的な関係から、負荷に対する伸び量が増加する)
この領域になると、負荷を解放しても変形が完全には元に戻らなくなります。
このように残留する変形を塑性変形といいます。
比例限~塑性変形までの間に弾性限界というポイントがあり、通常永久伸びが0.03%生じたポイントを
弾性限界と定義づけされている場合が多いです。
ご参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします!
※ご質問と回答は一般公開されますので特定される内容には十分お気をつけください。