【ご相談内容】 中川和彦 2022/11/16(水) 9:38
SUS304WPB製の止め輪の製作図面に「固溶化熱処理のこと」と表記されているのですが、通常のバネの場合でもこの熱処理は行うのでしょうか。
【返答】 ばねっと君 2022/11/16(水) 9:53
ご質問いただきありがとうございます。
SUS304-WPBを使用して成形した製品に対しては、通常、固溶化熱処理を実施することは
ありません。成形後に実施する熱処理としては、低温焼きなまし(テンパー処理)を実施することが
一般的です。
もし、固溶化熱処理と同条件の熱処理をした場合、材料が本来有していた機械的特性が失われ、
ばねとしての機能も果たさなくなります。
SUS304-WPBを製造している材料メーカーや伸線メーカーにおいては、SUS304-WPBを製造する
工程内で固溶化熱処理後、伸線加工を繰り返し実施されます。
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