【ご相談内容】 ばね初心者 2024/7/3(水) 15:51
材質はSUS316CSP-H(JIS G 4313 SUS304CSP-H相当)、厚さt0.3mm
外径約φ13mm、内径φ3mmに向かって4本足があり足部のたわみでばね性を持たせている
ストロークは0.2mm程度(内径φ3の部分が稼働)
金型で打ち抜いて製作し、加工後、バレル研磨、熱処理(400℃、15分)しています
協力会社に製作をしてもらっています。金型が劣化したので金型を新しくしたもので製作したら、ばね力が弱くなりました(母材、加工工程は変わらず。ストローク0.2mm押し込んだ力を比較しました)。
旧金型で製作したものの厚さをマイクロメーターで測定したのですが、面コンタクトと点コンタクトでは寸法に誤差があり、歪みがあるのではないかと考えています。新金型のものは測定に誤差はほとんどありませんでした。
金型が古くなってくると歪みが出来てしまうのでしょうか?
歪みがあった場合はばね力に影響が出てしまうのでしょうか?
熱処理の条件を変えることでばね力を上げることは可能でしょうか?
宜しくお願い致します。
【返答】 ばねっと君 2024/7/9(火) 14:36
お問い合わせありがとうございます。
金型が古くなってくると、経年劣化による摩耗等によりバネの成形に影響が出ている可能性があるのと、古くなっているものと新しいもので微妙な誤差が生じていることもあるかと存じます。また、板厚も薄いものとなるため、バレル研磨によってひずみが出ている可能性もあります。バネにひずみが生じた場合、接する面と接しない面で差が生じるため、バネ力に影響は出るかと存じます。なお、バネ力を変えるとなると、弾性係数がかかわってくるかと存じますが、その材質が本来持っている物性値となりますので、熱処理条件の変更でバネ力を上げるというのは難しいので、バネの寸法の変更等、仕様を変更する必要が生じるかと存じます。
よろしくお願いいたします。
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