和泉 樹 さま
ご投稿ありがとうございます!
板ばねに使用する、SUS304-CSP材の調質について、JIS G 4313にて硬さや曲げ性などが
規定されています。
調質記号としては、1/2H < 3/4H < H というように、Hになるにつれて冷間圧延による加工硬化が強く
なっていきます。(調質には、Hよりも強加工するEHやSEHという記号もあります)
そのため、選定の基準として用いるのが、各調質による材料強度(冷間圧延による加工硬化)と
板ばねの使用条件に基づき、材料が十分な強度を有しているか否かを評価します。
つまり、板ばね仕様に応じて必要な強度を有する材料を選定するということになります。
しかしながら、曲げRについては、材料強度が高くなるほど材料は硬くなり、曲げ加工も難しくなります。
そのため、板ばねの形状に応じて、加工のし易さを優先して、1/2Hや3/4Hを選定することもあります。
曲げR加工の目安としては、加工する上で加工不良が発生しない程度に、板厚と同値を最小曲げRとして
考慮頂くのがよいです。
材料選定にお困りの際は、こちらから詳細をご教示頂けましたらご提案させて頂くことも可能です。
よろしくお願いします!!