【ご相談内容】 寅次郎 2004/9/29(水) 16:47
はじめまして。
引っ張りバネの応力計算について教えて頂きたいです。
初張力によるせん断応力(初応力)は、計算式があるので算出ができます。
このとき、取引先のアドバイスで、熱処理をする関係で
初張力は計算より25%下がると伺いました。
この場合は、応力も下がると思うのですが、
一般的に考えて、熱処理で初張力は下がることが有るのでしょうか
御社では、どのように検討されていますか?
参考までに教えて頂きたいです。
【返答】 ばねっと君 2004/10/4(月) 13:51
引張りコイルばねは、初張力を積極的に利用しますので、
成形後の低温焼なましはあまり高い温度、長い時間行うと初張力の低下をきたすので、
適度に行うことが必要です。
一般的には、鋼線以外の材質及び低温焼なましの実施に対する初張力は、次のように修正します。
ステンレス鋼線の場合は、鋼線の15%減、
りん青銅線、黄銅線、洋泊線などの場合は、鋼線の50%減とします。
また、成形後に低温焼なましを実施する場合は、
ピアノ線、硬鋼線などは、20~35%減、
ステンレス鋼線で15~25%減と致します。
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